日本テレビのシンドラ「簡単なお仕事です。に応募してみた」が最終回を迎えました。
毎回ドラマを観た後に、ネットにアップされる考察を読むのが楽しかったですね。
視聴者の考察によって浮き彫りにされたたくさんの伏線と謎は、最終回で全て回収されたのでしょうか?
お粗末な脳みそながら私も考察してみました。
*以下、盛大にネタバレしています!ご注意ください!
【簡単なお仕事です】の謎と伏線
第9話までに浮き彫りになった謎や伏線はこちらです。
- 時系列の謎 (解決済)→第1話から回を追うごとに時間を遡っている
- サルサが夕方までに異様に帰宅したがる謎
- 毎回どこかに映り込む「赤い服の少女のイラスト」の謎
- モモくんの正体は?
- タイトル「簡単なお仕事で す。」「で」と「す」の間のスペースの謎
時系列の謎を解説
1.の「時系列の謎」は9話までにすでに解決済です。時系列を遡っていると考えると全てのつじつまが合いますよね。
・登場人物のあだ名
第9話で「百本(モモモト)」は言いにくいので「モモくんでいいですよ」と言っている。登場人物の「サルサ」「トリハダ」「ワンちゃん」というあだ名は8話に依頼主からつけられた。
・サルサの貯金額
収入の無いはずのサルサの貯金額が回を追うごとに多くなっている。
・トリハダのスニーカー
第2話で「せっかくおニューの靴買ったのに」と言うトリハダのスニーカーはすでに第1話で履かれている。
・仕事依頼のスマホ画面
モモくんの仕事依頼のスマホ画面はよくみると回が進むほど日付が遡っている。
以上の事からドラマの時系列が逆になっているのがわかります。
さて、2番以降の謎は最終回で回収されているのでしょうか?
詳しく見ていきましょう!
最終回で各登場人物の背景が明らかに!
最終回では、睡眠薬と偽って投与された「自白剤」で、登場人物が自分の秘密を暴露しています。
そして各登場人物の背景…つまり、サルサ、トリハダ、ワンちゃんが「やば怖な仕事」に応募してきた理由やモモくんが、彼らに密着する理由が明らかになりました。
サルサが夕方までに帰りたい理由
サルサが夕方までに帰りたい理由は
「簡単な事ではないけれど、弟を守りたい」
でした。
- 8話で語られた6年前の誕生日の頃に遭遇したドラスティックな出来事は「ご両親の事故死」だった
- 小学生の弟と二人暮らしになったサルサは弟が学校から帰る時間には家にいてあげたいと考えた
これが、サルサが拘束時間の短い仕事をしたい理由でした。優しいお兄ちゃんですね。
裕福なトリハダが「やば怖」な仕事をしたい理由
裕福なトリハダが「やば怖」な仕事に応募したのにも理由がありました。
- 自分には取り柄がない、お金があっても幸せにはなれない
- 色々な体験をして、自分にしか書けない小説を書きたい
「簡単じゃないことはわかってますけど、自分なりに挑戦したくて」
これがお金には困っていないトリハダが危険な目にあっても「やば怖」な仕事に参加したかった理由です。
ワンちゃんが貧乏な理由
ワンちゃんはただの苦学生だと思っていましたが全く違いました。最終回で明らかになった、ホントのワンちゃんは…
- 株や為替のデイトレードで最近まで1億以上かせいでいた
- 調子に乗っていたら大負けして借金を背負ってしまった
- データー上では稼いでいたが、現実に手元にあったのはスマホに挟んでいる千円札だけ←あ、あの千円札か…!
「簡単な事ではないけど、借金を返済して、お金のありがたみを感じながら、普通に暮らしたい」
これがワンちゃんのホンネ。そして「やば怖」な仕事に応募した理由でした。素朴な苦学生かと思いきや、大金を動かすデイトレーダーだったのね。
モモくんが「やば怖」に応募した人を撮影する理由
モモくんが3人の窮地をどこか楽しそうに撮影する理由も明らかになりました。
- 幼なじみに裏切られてお金を取られた
- だから他人は信用しない
「簡単な事ではないけれど、このカメラで人間の悪い部分を撮ってやろうと決めたんだ」
なるほど…だから、人の闇の部分をみつけてはニヤニヤしていたのね。
【考察】最後の謎に挑む
最終回の放送後に、このドラマの脚本を書いた高橋悠也さんがこんなツイートをしていらっしゃいます↓↓
簡単なお仕事です。に応募してみた
全話を通した謎にお気付きになりましたでしょうか?
ご視聴いただきありがとうございました!
— 高橋悠也 (@yuya_takahashi) September 23, 2019
え?全話を通した謎?なんのことですか??
というわけで、ここからは私の考察です。
最後の謎に挑みましょう。
赤いワンピースの少女現る
全話を通していちばん大きな謎は「赤いワンピースの少女」ではないでしょうか?
ふわふわと空中をさまよっているような赤い服の少女のイラストが、1話から9話まで全ての回でさりげなく映りこんでいます。この少女の絵を探すのも毎回のお楽しみでした。
最終回で、とうとうイラストの少女が実際に現れて、薬を投与されて朦朧とているモモくんに話しかけるのです。
少女「何してるの?」
モモくん「秘密…だめだよ、知らない人に話しかけては…」
そしてモモくんは、少女に自分の辛い過去…親友に裏切られ傷つき、人間の悪を撮影しようと決めたいきさつを語ります。
そして、語り終わるとモモくんはそのまま倒れてしまうのです。
次のシーンで赤いワンピースの少女は、サルサ、トリハダ、ワンちゃんとそれぞれすれ違います。
赤いワンピースの少女の登場はこの場面だけでした。
え?何??
この子はいったい誰なの??
最終回の映像に明確な答えはありませんでした。きっと視聴者が考察する楽しみを残してくれているのね。
この物語はモモくんの夢の中の出来事?
で、私は…はかなり乱暴な妄想をしました。
すなわち、9話→1話までの出来事はモモくんの夢の中の話なのでは?と考えると、いろいろと辻褄が合ってスッキリします。
考察1.倒れたモモくん
倒れたモモくんは薬を投与される前に、サルサ、トリハダ、ワンちゃんの告白を聞いています。
そして、3人は悪い人間ではないと感じたのではないでしょうか。
悪意を持って撮影しようと思っていたものの、決心が揺らいでいるように見えます。
赤いワンピースの少女に
「他人を簡単に信じてはダメだ」
と言っているのは…3人を信じはじめている自分に言い聞かせているようにも聞こえました。
考察2.最後に見た少女の姿
少女に出会ってすぐに倒れてしまったモモくん。少女はモモくんに駆け寄るわけでもなく、助けを呼んだ感じもなく、ふわふわと街を歩いて、3人とすれ違います。
モモくんの前に急に現れたこの少女は、朦朧とする意識の中で見たモモくんの幻想なのかもしれません。
そしてあの少女のイラストは眠りに落ちたモモくんの夢の中に、イメージとして現れたのではないでしょうか。
そして、サルサ、トリハダ、ワンちゃんと再び集結して「やば怖な仕事」をこなすのです。これも夢です。
しばじいの回以外は全て逃げているシーンで終わっていますが…
悪夢ってそんな風に終わることが多くないですか?
短い夢を次々と見ること、ありませんか?
そして、第1回のお掃除の仕事でおじさんに追いかけられて…うわぁ…と、水路に落とされたところで目が覚めます。
ほら、悪夢ってそんな風に目覚めるじゃないですか?
そして、最終回のおじさんから逃げるシーンでモモくんが叫んだ一言がカギになっています。
「衝撃映像なんてどうだっていいだろう!みんなを助けなきゃ!」
モモくんの心が、3人を受け入れた瞬間です。←夢の中ですが
想像力でつなげよう!
どうでしょうか?
モモくんの夢だと考えると、イラストの女の子が毎回登場するのも説明がつくと思います。
そして、そのあとは…お得意の妄想力を駆使して、物語をつないでみましょう。
治験の一件で3人の人柄を知り、親近感を持ったモモくんはもう一度3人と連絡を取ります。
そして最終回で3人が赤いワンピースの少女とすれ違った後の喫茶店のシーンに続きます。
ここでモモくんは仕事のオファーをするわけですが…それは「やば怖」なお仕事ではありません。4人でネットビジネスを立ち上げるのです。
仕事内容は「ソケットニュース」というサイトの立ち上げと、Vチューブの撮影です。
最後に映ったコレですね!↓↓
海に打ち上げられたトリハダの靴や、モモくんのビデオカメラはVチューブの演出です。
遺留品は濡れていませんでした。不自然ですよね笑笑。全編フィクションの映像だと思うと納得できます。
最終回も小ネタ満載
最後のパソコン画面には小ネタが満載。
最後まで遊び心いっぱいのドラマでした。
ソケットニュースがすごい笑
ソケットニュースには思わずニヤニヤさせられてしまいます。こんな小ネタが見つかりました。
- オススメ記事を縦読みするとデビューおめでとう!と読める
- 記事に書かれたコロッケ屋さんは、最終回でワンちゃんがじっと見ていたお店!
- 右上の広告のバス会社が「須野万(スノマン)交通」
- ソケットニュースの注目記事は、ドラマの内容をもじっている
画像が見にくいので「ソケットニュースの注目記事」を書き出しますね↓↓
【注目記事】
・映像プロダクションBIG WESTがブラックすぎてヤバイ
ヤバい映像を撮っていたモモくんの上司は大西さんでした。BIG WESTですね。
・「スニーカーの紐を黄色にすると金運アップ」は本当だった!
時系列の謎を解く鍵でもあったトリハダのスニーカーの紐は黄色でした。
・異世界につながるトンネルは存在するのか?
第7話のトンネルは確かに異世界に繋がっていましたね。
・【閲覧注意】自称アーティスト・レイコの作品がどう見てもアレな件
第4話のマネキンアーティストはレイコさんでした。
HMYA They are alive(彼らは生きている)
そして、ラストシーンのパソコン画面のいちばん右にも、メッセージが…
パソコン画面の右上の端に注目です。ファイルの名前をつなげると
「HMYA、THE、YAR、EAL、IVE」
→「HMYA They are alive」
→「早川(サルサ) 百本(モモくん) 柳(トリハダ) 秋田(ワンちゃん) 彼らは生きている」
となります。
わぁ!4人は生きている!!嬉しいメッセージですね。
まとめ
というわけで得意な妄想力を駆使して、私は
- 9話〜1話のエピソードはモモくんの夢説
- 4人でネットビジネスを立ち上げて大成功説
だと考えました。
ソケットニュースの遊び心や「HMYA THE YAR EAL IVE」の嬉しいメッセージもあって、
「簡単なお仕事です。」は最後の最後まで遊び心いっぱいの、噛めば噛むほど味がでる、とても楽しいドラマでした!
あ、そうだ!
タイトルの「で」と「す」の間のスペースは、デザイン!ということでいいのかな笑笑???←誰か教えてください…
解けない謎があるのもまた良し!ですね笑。ステキなドラマをありがとうございました。