こちらは2017.6.9に公開した記事です。
サイトの引っ越しで下書きに戻していたのですが、少し手直しをして再アップロードしました。文体や一人称は当時のままです。いつもと違う雰囲気ですみません笑。(2020.9.9)
先日、山田涼介、有岡大貴のユニット『My Girl』の歌詞を解釈しているブログを読んだ。
その方はこの歌の歌詞に出てくる2人…大ちゃんと、女の子を兄妹なんじゃないかと解釈していた。映画『兄に愛されすぎて困ってます』の予告に触発されてピンときたそうだ。詳しく読ませていただいたが、面白かった。
『My Girl』って漠然と幼馴染の三人なんだろうなって思っていたけれど、聴き方によってはいろんな解釈ができるんだなぁと思った。
ほろ酔いで『My Girl』を考察
さて、キッチンドリンカーのあたしは、 昨夜『My Girl』を聴き、お酒を呑みながら肉を焼いていた。そして閃いたよね!昔聞いた話を思い出したんだ。
近所の夫婦の物語
うちの斜め前のお宅に子どものいない熟年夫婦が住んでいたんだけれど、しばらく前に旦那さんが亡くなったのね。で、そのうちに「誰か知らない人が一緒に住んでるな〜」と思っていたら←ホラーじゃないよ笑…ほどなく、その奥さんが挨拶に来たの。
あたしは留守で、お義母さんが対応したんだけれど…「やっと添い遂げることができます」って言ったそうよ。
そして、少し身の上話をしていったそうなんだけど…
昔々、その奥さんが本当に好きだったのは今一緒にいる旦那さんで、最初に結婚していたのは、そのお兄さんらしいんだよね。しかも、奥さんと旦那さん兄弟はいとこ同士なんだって。
なんだか濃厚だなぁ笑。
あたしは当時その話をサラッと聞いて…たいした感想も持たなかった気がするんだけど、昨日ふと思い出して…あ、リアルに『My Girl』の世界だ!と思った。
亡くなった最初の旦那さんは、少し強引なタイプだった。あたしが会った時にはすでにおじさんだったけれど、人当たりがよくて、スタイルが良くて、若い頃はイケていたんじゃないかという印象。
今の旦那さんはあまり家から出てこないので、よくわからないけれど…静かな生活ぶりからも、きっとお兄さんよりも優しくておとなしいタイプなんじゃないかな。
活動的でイケメンの兄と、優しいけれどやや押しの弱い弟。2人ともいとこの美少女に惹かれる。←その奥さん、もう歳をとっているけれど今でもとても綺麗だよ
この関係を『My Girl』に当てはめたら、ちょっと強引なお兄さんは山ちゃんのパートで、弟さんはどこかソフトな大ちゃんのパートだろう。
兄弟(ありやま)と美しいいとこの物語
あなたは『My Girl』の結末をどう想像する?
あたしは近所のご夫婦のエピソードを踏まえて…
ここからは『My Girl』の世界をイメージしてみよう。時代は昭和…『三丁目の夕日』くらいまでに遡ってみる。
大ちゃんと彼女
大ちゃんと彼女は歳が近いので、幼い頃から本当に仲が良かった。いつの間にか恋が芽生えて…お互いの気持ちも確認し合っていたけれど…親戚同士ということもあって、誰にも打ち明けていなかった。
イケメン兄貴の登場
そこにイケメン兄貴、山ちゃんが登場する。
遠くの大学の寮に入っていて、久しぶりに家に帰ってくる。そこで、大人っぽく美しくなった彼女に再開して、恋に落ちる。
最初は弟と彼女が好き合っているとは知らずに、猛アタックする。
…しかし途中で
「ん?もしかして弟も彼女が好き?」
と思いながらも知らないふりで、さらにアタック!
ありやま兄弟
強引な兄貴に彼女の気持ちが少し揺らいだように見えたころ…日頃おだやかな弟が激しく兄貴の腕を掴む。
「兄貴、知ってるんだろ?俺とあの子の関係…。わかんない?彼女は俺のものだ」
この大ちゃんの自信。これはもう、あれだね。出来上がってる関係だ。
しかし、年の功か、経験の差か、お兄ちゃんは落ち着き払っている。
「お前がなにを言っても、もう何もかわらない。彼女は俺がずっと近くで守るよ…」
ちょっ!何言ってんのよ!あの子は大ちゃんの恋人でしょう!
と、山ちゃんに文句を言いたくなるところだが…彼女には事情があって…
彼女の事情と山ちゃんの男気
彼女の本当の母親が病気で早く亡くなり、後妻が虐待をするので、見兼ねたありやま兄弟の両親が家に引き取っている設定。
で、まもなく大学を卒業し、一流企業に就職が決まっている山ちゃんが
「ゆくゆくは俺が彼女と結婚して、一生守っていきたい」
と親戚の大人たちの前で男らしく宣言をしたわけ。
まだ高校生の大ちゃんはそんなことは知らされなかったが…兄貴の話では彼女も納得しているらしい。イケメン山ちゃんの強引さと、幸せな家庭への憧れに、彼女もグラリときちゃったんだね。
再びありやま兄弟
劣勢の大ちゃんが力なく反論する。
「そんな言葉をいくら並べたって…俺と彼女の気持ちは揺るがないよ…」
しかし、涼介兄貴の余裕の言葉
「あの瞳を覗けばわかるでしょ?彼女の瞳は嘘をつかない。彼女は俺のものだよ。お前には渡さない」
そこにうつむいて、彼女登場。
そっと肩を抱く山ちゃん。大ちゃんにトドメを刺す。
「彼女が卒業したら式を挙げるよ。彼女のお父さんも喜んでくれている。もう離さない。誰にも渡さない」
彼女はうつむいたまま黙っている。
大ちゃん完敗だ。ここは一時撤退。
大ちゃんと彼女の想い
…で、大ちゃんはずっと悶々と考えていたんだけど…
「あの眩しい笑顔を、ただ見てるなんて出来ない!誰よりも彼女のそばで弾む笑い声を聞いていたいんだ」
と行動に出る。
学校の帰りに2人きりになれる場所で彼女を引き寄せる。以下濃厚なラブシーンです↓↓
渡しはしない My baby
誰にも譲れはしないぜ僕のLady
Yeah そばにいたい こんなWeekend
重ね合うFeeling それがReason
そうなんて言おうがきっと一緒
誰も邪魔は出来ないこのDistance
どれだけ足掻いたって変わりはしない
僕だけを見てHey!Say!JUMP(山田涼介/有岡大貴)『My Girl』作詞:Komei Kobayashi
ここで彼女も、大ちゃんへのあふれる想いを再確認する。
彼女の決断
結局、親戚中の意向には逆らえず…もちろん好きではあったので彼女は山ちゃんと結婚する。
でもね、ずっと彼女と大ちゃんは想い合っているわけ。
親戚なので、時々会うこともあっただろうけれど…お互いに瞳を覗けば心が通い合っているのがわかる。
最期の言葉
何十年も経って…年をとった山ちゃんが病に倒れる。最後に彼女の瞳を覗きこんで
「僕だけを見て…」
と言って息絶える。
せつない…結婚していても彼女の心がどこにあるのか、不安だったんだね。
ようやく…
で、法要などを済ませて…きっと七回忌くらいまできちんと済ませて…ようやく大ちゃんと彼女は籍を入れる。
近所にもきちんとご挨拶をして、おしゃべり好きのひるねこのお義母さまのところで
「ようやく添い遂げることができます…」
と身の上話をしてしまうわけだ。せつない…
その後、2人は山ちゃんに申し訳ない想いを抱きながら、静かに余生を送る。
山ちゃんと大ちゃん、どちらが幸せなのかな?
『My Girl』は本当に素敵な楽曲だけど…解釈によっては…男性ふたりが意地の張り合いで女性を取り合っている構図になっちゃうね。←そう解釈したのはあたしだけどさ…
結局、そこに彼女の気持ちがなければダメなんだよね。
ピーチガールのカイリととーじ
ここでおもむろに、やはり男性2人が1人の女性を巡って張り合う物語のピーチガールを思い出した。
カイリととーじは偉いな。あの2人はももちゃんの気持ちが1番!ももちゃんの笑顔のためなら自分は喜んで傷つくんだよ。本当に優しい。
お祭りのシーンで2人で引っ張っているももちゃんの手をすっと離すところが好きだな。自分が奪うんじゃなくて、ももちゃんが決めてってことなんだよね。
『 My Girlひるねこバージョン』の男性ふたりも、1度手を離して彼女に考えさせてあげたら…みんなもっとハッピーだったかもしれないね。
たくさんの解釈が面白い
『My Girl』ってみなさんがたくさんの解釈をしていて面白い。
『ありやま幼馴染説』が一番有力なのかな。コンビを変えるとまた別のイメージが浮かぶかもしれないね。あたしはリアルに爆モテと思われるいのたかのMy Girlも面白いんじゃないかと思うな。いずれまた、妄想してみよう。
2020年9月9日追記
私の『My Girl』のモデルの近所のご夫妻ですが…その後旦那さんが亡くなり、今奥さんは甥御さんと静かに暮していらっしゃいます。
コンビを変えての妄想してみました↓↓
