Hey!Say!JUMPの『狼青年』は進化したJUMPの歌とダンスが堪能できる名曲。毎日カッコいいJUMPにウットリしながらリピートしまくっています。
そんな中、楽曲提供をしてくれたアヴちゃんの昨日のツイートにのけぞりました。
「狼青年」は女王蜂の楽曲「BL」の前日譚。
え?どういうこと??
さっそく『狼青年』と『BL』の登場人物を整理してみました。
アヴちゃんのツイート
こちらがアヴちゃんのツイートです↓↓
・僕/俺と狩人/あいつは「BL」に出てくるふたり
*『BL』は女王蜂の最新アルバム(2020.2.19発売)の表題曲。
ツイートの写真に注目!歌詞ブックにピータンがいますよ!!
ラジオ『TOKYO SPEAKEASY』で共演した時に光くんが渡したんですね。アヴちゃん見せてくれてありがとう!
狼青年の登場人物
ではまず『狼青年』の歌詞から登場人物を整理してみましょう。
「僕と俺」とを使い分けて
心ゆくまで嘘を吐く怖いものを知らない真実が冷たく光る
臆病なフリしてないで
さぁ 面影重ねて迷い込んできみを護る狩人はとっくに美味しく、ね
はい、ここまでで3人登場しましたね。
「僕/俺」
『狼青年』の語り手です。「僕」と「俺」を巧みに使いわける嘘つきくん。童話赤ずきんの「狼」ポジションです。
「狩人/あいつ」
「きみを護る狩人」
とありますから狩人くんは「きみ」の元彼でしょう。
「とっくに美味しく、ね」
どうやら狩人くんは狼くんに食べられちゃったようですよ。
Hey!Say!JUMPが歌う『狼青年』を聴いて「私を食べてから来てくれたって思って嬉しかったです。」と語っています。
アヴちゃんが使う「食べる」という言葉は「取り込む」「深く理解する」「同期する」みたいな意味なのかな。
狩人くんは身も心もすっかり狼くんに取り込まれたということですね。
「きみ」
そして「きみ」は赤ずきん。
『狼青年』の世界で狼くんと対峙している人物です。
狩人くんの元カノでしょう。今はおそらく反社会組織の構成員と付き合っています。きっと狩人くんはこの構成員にボコボコにされたんだと思うな。←豊かな妄想力笑
狼青年の物語
さあ、登場人物がそろったところで『狼青年』のドラマを見てみましょう。
狼が赤ずきんを食べる
名前なんていいから 好きに呼んで忘れて
理由ばかり欲しがるアリバイを壊して真面目なキス まるで手品のよう
暴くブラウス 床に落ちるベルト
「狼」が「きみ」を食べるシーン。これはもちろん性的な意味で。
狼青年の過去
狼少年、もう一度駆けだしたらもう帰れない
たとえ誰の涙が胸に光っても遮るものなどなにもない 不実な心が眠るまで
このまま彷徨い続けてゆく僕は、狼青年
ここは「狼くん」の独白シーンですね。
「狼少年」はなぜ「狼青年」になったのか。
しかし数年後に恋人に傷つけられてボロボロになった狩人くんと再会して怒り心頭。
狩人くんを傷つけた赤ずきんに復讐をすることにした。
こんなストーリーはどうでしょう。「きみ」への怒りが「狼少年」を「狼青年」に変えたのね。
狼青年の種明かし
嘘吐き呼ばわりする側で指から煙を奪い取って
本音を吐くきみに、僕も種明かしを「あいつのキスそっくりでしょう?きみがいつか泣かせた」
さよならは今夜 俺らは街を出るから
怒鳴り声 ドアに背に響く許さなくていい 窓辺に映る嘘、月
可愛い「僕」の顔で近づいた狼くんが悪い「俺」に豹変します。
狼くんは狩人くんを泣かせた「きみ」を絶対に許せないのよね。
窓辺に映る嘘、月
この雄也の歌い方…狂気を孕んでいます。
怒りに支配された狼くんは「きみ」にどんな復讐をしたんだろう?
顔か体を傷つけたとか…
いや、それとも…反社会組織から「きみ」が預かっていた何か…例えば白い粉とかを奪って逃げた?
さよならは今夜 俺らは街を出るから
だから狼くんと狩人くんはこの街を出なければならないんですね、うん。
自暴自棄の狼青年
おとぎ話ならいつか落ちる雷
でも思い上がりかな罪も罰も白々しい
牙を出して戯れたい俺首輪なんかじゃ飼えない
煉瓦の家さえ吹き飛ばしてどこへだってふらり
もう後へは引けない狼くんがダークな世界に取り込まれていく描写ですね。
酔っ払って乾いた笑を浮かべながら自暴自棄になっている狼くんを自担に変換して思い浮かべてみてください。私は伊野尾くんで妄想します笑。
狼青年からBLへ
狼少年、もう一度駆けだしたらもう帰れない
帰らない!
この「帰らない!」はふたりの迷いが吹っ切れた瞬間です。
何があってもふたりで生きていくと決めたんです。
狼少年、もう二度と駆けだしたからもう帰れない
たとえ誰の涙が胸に光っても
遮るものなどなにもない 不実な心で眠るまで
このまま彷徨い続けてゆく出来の悪い夢より
嘘で手繰り寄せてゆく安らぎへ
ふたり番う僕ら、狼青年
狼と狩人が2人で街から逃げ出すシーンですね。たたみかけるような疾走感がドラマチックです。
ふたり番う(つがう)僕ら、狼青年
ここから第二章『BL』に続くわけです。
BL
BLといえばボーイズラブ!と単純に思うのですが、女王蜂の『BL』には色々な意味が込められているそうです。
まず、アルバム『BL』のイメージカラーがBlue(青)とBlack(黒)。
どちらも「BL」から始まる単語です。
そして歌詞に出てくる
「Black Love! 」と「Black Life! 」
黒い愛?黒い人生??
狼くんと狩人くんのその後はいったい…?
こちらが女王蜂『BL』のMVです。凄い曲です(・・;)
陰鬱で危険な世界観に圧倒されますね。
wacciの橋口さんはラジオでの薮くんとのトークで、狼青年の人物像をこのように評しています。
欲望を引きずり出して食べて、また次の人に行く…みたいな。
そこで生まれる寂しさや切なさや虚しさが、愛よりも安らぐ場所になってしまっている哀しい男。
この感じがすごくカッコいい。これが狼青年。
うん、すごくカッコいい。
そしてものすごく美しい。
でも狼青年の未来には破滅の予感しかしないですね。
まとめ|ドラマのようなストーリー
『狼青年』は『BL』の前日譚だと種明かししてくれたアヴちゃん。
なるほど…たしかにドラマのようなストーリーがありました。
陰鬱だけれど美しい映像が目に浮かびます。
ぜひハッピーになれるような完結編も作って欲しいな。そしてまたJUMPに歌わせてください!