Hey!!Say!JUMPの歴史をたどる旅・・・最後のひとり岡本圭人も入所して、いよいよデビュー間近です。デビュー直前のJUMPはどんな様子だったのでしょうか?
デビュー前夜のYa-Ya-yahを追いました。
デビュー直前のHey!say!JUMP
2006年8月…最後のひとり、岡本圭人がジャニーズ事務所に入所した。
あとは時が来るのを待つばかり…?
いやしかし、運命の神様は彼らにまだまだ試練を与えるのだ。
↓↓↓↓前回のお話

メンバーが目まぐるしく代わりそれぞれが切磋琢磨するJ.J.Express。
そんな中で2007年に突然、期間限定のユニットHey!Say!7のデビューが発表された。
↓↓↓Hey!Say!7デビューの顛末はこちら

その後のYa-Ya-yah
2004年以降4人体制になったYa-Ya-yahは、一見安定した人気を保ち活躍を続けているように見えた。
だが、時は止まらない。少年達は日々成長する。かつての小さくて可愛かった少年たちにも時が流れた。
2007年の夏、翔央→18歳、薮→17歳、光と太陽→16歳である。
この頃、変声期を迎えた薮宏太は…
「声変わりしたらどうなるんだろう?」
「あれ?この高音、この前より出しづらくなった。やべーぞ…」
などと、いつも不安に思っていたらしい。彼の歌は相変わらず素晴らしかったけれど、変声期を経て少年時代の天使ような声は失われた。
また、太陽くんは番組で先輩に冗談めかしてではあるが
「身長を伸びなくするにはどうしたらいいですか?」」
と相談している。
太陽くんをはじめメンバーの身長もグングン伸びていた。
番組では山田や知念、龍太郎など小さくて可愛い子がもてはやされるようになる。また、大ちゃんや雄也などフレッシュなメンバーに大きな声援が飛ぶようになる。
かつて、いつでもダントツで一番のグループだったYa-Ya-yahの立ち位置が微妙に変わってきていた。
Hey!Say!7デビューの衝撃
そんな中のHey!Say!7のデビューである。
Ya-Ya-yahのメンバーが衝撃を受けないはずはない。ジュニア歴が長い4人は後輩に先を越されて、自分たちはいつデビューできるのかと不安になったことだろう。
薮くんも光くんも
「デビューをするならYa-Ya-yahで…」
と思っていた。
ただ光くんは周りの状況を見て
「ジュニアのグループがそのままデビューすることはないのかもしれない」
と覚悟していたらしい。光くんは実はとても賢く鋭い人である。
そしてYa-Ya-yahの4人はこの時期によく
「これからもこの4人で頑張って行こうぜ!」
と語りあっていたそうである。
薮宏太リストを見せられる!
この頃…薮宏太はジャニーさんにジュニアの名前の書いてあるリストを見せられる。

はいここで…
久しぶりにタイムスリップ~!
↓↓↓↓
2007年夏、薮宏太
薮宏太は焦っていた。
ジャニーズ事務所に入ってからずっとジュニアの中では常に先頭を走っている自負があった。
しかし昨年、期間限定のユニットKittyGYMにYa-Ya-yahから選ばれたのは光だった。
少し前から変声期に入り高い声が出しにくくなった。スタッフさんに「キーを下げようか?」と言われても「大丈夫です。」と無理して歌う。
身長も急に伸びた。そのせいか体重が追いつかず、頬がこけて痩せて見える。そのせいか「大人っぽくなった」とよく言われるようになった。
まだふっくらした可愛い後輩たちがHey!Say!7としてデビューすると聞いた時は「もう潮時かも…」と事務所を辞めることも考えた。それでも何とか思い止まったのはYa-Ya-yahの仲間がいたからだ。
八乙女光
八乙女光は先輩たちがデビューしていくのを見て
「ジュニアのグループのままデビューすることは難しいのかも知れない」
と漠然と思っている。が…それでもやはり
「デビューするなら絶対にYa-Ya-yahでしたい」
そうも考えていた。
この夏J.J.Expressから選抜されたHey!Say!7がデビューした。
(あ、いのちゃん選ばれなかったんだ…)
昨年の夏、KittyGYMとして一緒に活動した友だちのことを考える。
(きっと悔しかったよなぁ…)
そして最近、薮が悩んでいるのにも気づいていた。ひとつ年上の薮は高3である。進路を決める時期になって
(事務所を辞めようとしているのかなぁ?)
そんな気配を感じることもあった。
また、収録で会う翔央も太陽も元気そうに取り繕ってはいるが…どことなくギクシャクしている。
ずっと4人で!
その日の収録後、八乙女光はメンバーをカラオケに誘い、何曲か歌って盛り上がってきたところで、元気いっぱい言ってみた。
八乙女「4人でずーっとやっていこうぜぃ!」
隣に居た薮が肩を組んで叫んだ。
薮「おぅーっ!!4人で頑張っていこうなっ!」
すぐに翔央も太陽も肩を組んで…
「おーっ!」
それから何曲何曲もYa-Ya-yahの歌をうたった。
薮「やべっ、こんな高い声でないよ笑」
八乙女「キー下げちゃえよ笑笑」
久しぶりにとても楽しくて、久しぶりにメンバーの笑顔が見られて4人とも幸せだった。
運命のリスト
次の日、薮はジャニーさんに会った。
「薮、ちょっとこれ見て!」
見せられたのはジュニアの名前のリスト。ジャニーさんは薮の目をじっと見て聞いた。
「ユー、このメンバーどう思う?」
すぐに新しいグループのメンバーを決めているのがわかった。
まず、薮宏太、八乙女光の文字が見えた。そして、自分と光の名前の下にHey!Say!7のメンバーや森本龍太郎、岡本圭人、最後に伊野尾慧の名前もあった。
(自分が今発する言葉で、こいつらの運命が変わってしまうかもしれない。軽はずみなこと言えない)
頭の中で警報が鳴った。
翔央と太陽の名前はなかった。昨日のメンバーの笑顔が浮かんだ。
(俺と光はYa-Ya-yahでやりたいって言うべきなのか?……でも、今…このチャンスを逃したら次は何年先になるかわからない)
ジャニーさんは優しいけれど厳しい人である。
(何年先どころか…二度とチャンスは来ないかもしれない)
その時…
何故か、幼い頃オーディションの日に、必死な顔で手を挙げて、下手くそなくせに一生懸命『フラワー』を歌う小さかった伊野尾慧の顔が目に浮かんだ。
(歌い終わっ後…真っ赤な顔をしてこっちを見ていたっけ…。あれからずっと、下手くそなくせにデビューしたくて…あいつは必死で頑張ってきたんだよな。今回、伊野尾もやっとデビューできるのかな?)
その時、薮の頭の中で何かがパチンと弾けた。
(俺もそうだった。ずっとデビューしたくて、デビューを目指して頑張ってきたんだった!俺は恵まれすぎて…そんな事も忘れていたんだな)
答えは決まった。薮はジャニーさんの目をまっすぐ見つめて
「うん…。いいんじゃないですか。」
と言った。
「そう?」
ジャニーさんは嬉しいそうに笑ったあと
「このグループはね、薮と光にまとめて欲しいんだよね。今までとは違うよ。」
ジャニーさんはニッコリ笑って薮の肩を叩いた。
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はい、タイムスリップ終了。
今回も脚色と妄想がてんこもりだったな笑!
薮宏太の決断
薮くんが下した苦渋の決断。
ジュニアの目標はたったひとつ!デビューを目指して毎日凌ぎを削っているのである。
だから、どんなことがあっても、デビューのチャンスを逃してはいけない。
Ya-Ya-yahの仲間を思えば辛い決断だけれど、デビューできなかったたくさんのジュニアの気持ちはチャンスをもらった者が背負わなければならない。
誰かがデビューするってことはその何十倍の人間が落ち込んでいる。だから選ばれたんだったらその人たちの悔しさも背負わなければだめだって…。やるからにはみんなの分までやらなきゃって思った。
と薮くんは一万字インタビューで語っている。その通りだと思う。
小さかった薮宏太は、素敵な大人に成長した。
次回予告
若干18歳にして、色々なことを背負いデビューする道を選んだ薮くん。
他のメンバーもそれぞれの思いがあった…!

ジャニーさんからデビューの話を聞いたとき、メンバーはどう思ったのかな?
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