ジャニーズのオーディションで出会った11歳の薮宏太と伊野尾慧。
入所直後のふたりは、どんな日々を送っていたのだろうか。
Hey!say!Jumpの歴史をたどる旅、3回目は伝説のユニットYa-Ya-Yahの誕生を見にいこう。
Ya-Ya-Yahの誕生
前回のお話、薮くんと伊野尾くんのオーディションはこちら↓↓
薮宏太と伊野尾慧、Hey!Say!JUMP最古参のふたりが運命の出会いを果たし、一緒にジャニーズ事務所に入所したのが2001年9月23日。
この日からHey!Say!JUMPの胎動が始まる。
入所後のやぶいの
同じ日にジャニーズ事務所に入所したやぶいのだが、ここからしばらく道がわかれる。
伊野尾少年は、レッスンに明け暮れる日々。オーディション会場で会った「あの子」、薮宏太を見あげながらダンスや歌を黙々と頑張日々だ。
そして薮少年は、その年の冬にはユニット「Ya-Ya-yah」の初期メンバーに選抜される。
2001年のジャニーズ入所者
以下は、2001年のジャニーズ事務所への入所者だ。
2021年ジャニーズ事務所入所者
*印は退所者(2023年12月2日現在)
【1月】
・小山慶一郎→NEWS
・林翔太
・山下翔央*
・星野正樹*
【2月】
・宮田俊哉→Kis-My-Ft2
・横尾渉→Kis-My-Ft2
・二階堂高嗣→Kis-My-Ft2
【6月】
・赤間直哉*
【9月】
・薮宏太→Hey!Say!JUMP
・伊野尾慧→Hey!Say!JUMP
・江田剛*
・山本亮太*
・冨岡健翔
【10月】
・鮎川太陽*
2月の同じ日に、Kis-My-Ft2の3人が入所している。ここにも運命の出会いがあった。
Ya-Ya-yahの結成
2001年12月、Ya-Ya-yahが結成される。
Ya-Ya-yah初期メンバー
*入所順に記載
・山下翔央→中1(13歳)
・星野正樹→中2(14歳)
・赤間直哉→小4(10歳)
・薮宏太→小6(11歳)
・鮎川太陽→小5(10歳)
さらに吉田雄基、安藤靖浩(ふたりは入所日時が不明)を加えて7名。
Y(山下)a(赤間)-Y(薮)a(鮎川)-y(吉田)a(安藤)h(星野)と、結成当初はすっきりイニシャルがハマっていた。
平均年齢は11.5歳。当時のユニット最年少だった。
KICKお台場
そして翌2002年、フジテレビ主催のイベント「KICKお台場」(2002年4月27日〜5月6日)のオープニングイベントで、スペシャルライブを行っている。それぞれ進級して、薮くんは中学1年生になった。
薮くんと赤間くんのダブルボーカルだが、ふたりとも歌がうまい。赤間くんの雰囲気は、ちょっと独特で魅力的。お兄ちゃんたち(山下くんと星野くん?)が後ろでアクロバットをしている姿が、かっこいい!
この時にはすでに、吉田雄基くんと安藤靖浩くんの姿は見られなくなっている。まさに幻のメンバーであった。
Ya-Ya-Yah『勇気100%』でCDデビュー
そしていよいよ2002年5月15日、『勇気100%/世界がひとつになるまで』でCDデビューを果たす。変声期前の彼らの歌声は、まるで天使のようだった。
『勇気100%』は、テレビアニメ『忍たま乱太郎』(NHK)のオープニングテーマ、『世界がひとつになるまで』は、エンディングテーマに使用された。
私は『世界がひとつになるまで』が好きだ。
変声期前の薮くんと赤間くんの澄み切った声が、美しく優しいメロディにぴったりとはまり、聴いていると幸せな気持ちになる!
『忍たま乱太郎』のオープニングテーマ『勇気100%』は、1993年4月10日の放送開始から、現在(2023年12月2日)にいたるまでジャニーズ事務所(SMILE-UP.)のタレントが歌い継いできた。我らがHay!Say!JUMPやNYC(中山優馬、山田涼介、知念侑李のユニット)も歌っている。
『勇気100%』を歌ったグループ
・光GENJI:1993年4月10日~1994年3月19日
・光GENJI SUPER5:1994年10月3日~2001年7月20日
・Ya-Ya-yah:2002年4月1日~2008年8月29日
・Hey!Say!JUMP:2009年3月30日~7月31日
・NYC:2010年3月29日~2011年9月12日
・Sexy Zone:2012年4月2日~2016年1月3日
・ジュニア Boys:2016年4月4日~2022年1月6日(内村颯太、安嶋秀生、黒田光輝、元木湧など)
・ジャニーズJr.:2022年4月4日~(田仲陽成、寺澤小十侑、佐久間玲駈、松浦銀志、三村航輝、上原剣心、羽村仁成、鮫島令、鈴木瑛朝、壹岐碧、末永光)
Ya-Ya-yahの変化
「Ya-Ya-yah」と検索すると、さまざまな動画がヒットする。MVも数多くあり、このグループの人気の高さがよくわかる。
「まさに順風満帆!」の、はずなのだが…
当時の動画を見ると、Ya-Ya-yahがあからさまに薮くん中心の編成に変化していくのがわかる。
最初はダブルボーカルとして、薮くんと並んで歌っていた赤間くんはどんどん後ろへさがり、アクロバットをしていたメンバーは、バックダンサーのように見えてしまう。
薮くんの圧倒的な輝きが、他のメンバーをくってしまったのだ。
ジャニーズJr.はサバイバルの世界
ここまで調べて、ジャニーズのアイドル達への見方が変わった。
優しげな風貌で美しく歌い踊るジャニーズのアイドルたち。でも実は、彼らは幼いころから壮絶なサバイバルの世界で戦っているのだ。そのサバイバルに生き残った者だけが、光を浴びることができる。
デビューしていないJr.にとって、毎日が戦いだ。いつでも試され、見られ、要求される。
アイドルって本当にすごい!
その頃の伊野尾くん
ところで、薮くんと同じ日に入所した伊野尾くんは、2002年の薮くんの快進撃をどのような気持ちで見ていたのだろうか。2014年の「Myojo1万字インタビュー」で、次のように語っている。
薮、すごいよね。
Ya-Ya-yahができるとき、頭文字「Y」と「A」をすげー探してた。
俺は「I」かぁ。ちげーじゃん!て。うらやましかった。
『Myojo』2014年3月号「伊野尾慧10000字ロングインタビュー」より
しかし、伊野尾くんにはもうしばらく、薮くんの後ろ姿を見ながら頑張る日々が続くのである。
八乙女光の登場
そんな中、2003年1月5日にテレビ東京で冠番組『Ya-Ya-yah』の放送が開始された。
そして、いよいよ薮宏太の運命のシンメ、八乙女光の登場だ。
「光」という名前のとおり、彼の放つ光の明るさが、Ya-Ya-yahの影の部分をさらに濃くすることになる。
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