2024年1月8日追記
2023年10月2日にジャニーズ事務所(当時)が行った会見で、ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けてジャニーズ事務所の解体を発表。
2023年10月12日にHey!Say!JUMPがファンクラブサイトに動画を配信し、歌詞の中に「J Johnneys’」という掛け声が含まれているという理由から、デビュー曲『Ultra Music Power』を今後一切歌わないと宣言。同時にこれからもHey!Say!JUMPとして8人でグループ活動をしていくことを発表し、私たちファンを安心させてくれた。
8人そろって笑顔で語りかけてくれるJUMPの姿をみて、
ますます彼らが大好きになりました!
Hey!Say!JUMPの歴史をたどる旅・・・11回目はデビュー曲『Ultra Music Power』をフォーカスしよう。
2007年9月24日に結成されたHey!Say!JUMPは、11月14日にCDデビューした。
念願のデビューだけど…
残された仲間たちの心境を思うと少し複雑…
詳しくは前回の記事をご覧ください↓
Ultra Music Power
Hey!Say!JUMPは、2007年9月24日に横浜アリーナで行われたコンサート『Johnny’s Jr. Hey Say 07 in YOKOHAMA ARENA』でグループ結成を発表し、デビュー曲『Ultra Music Power』を披露。この様子はテレビ番組『HEY! HEY! HEY!MUSIC CHAMP』内で生中継された。
その後、2007年11月14日にCDデビュー。『Ultra Music Power』はオリコン週間ランキングで初登場1位を獲得している。
『Ultra Music Power』は、JUMPそのものを表現しているような曲。
聞けば聞くほど好きになる!
ここでは歌詞を詳しくみていきましょう。
喜び悲しみ 受け入れて生きる
裕翔くんの歌い出し「喜び悲しみ 受け入れて生きる」から、胸をつかまれる。
Hey!Say!JUMP結成のいきさつから、メンバーがそれぞれ抱えている複雑な心情。それらをすべて受け入れて前に進むという力強い歌詞。このパートを、デビュー当時センターだったゆーてぃが淡々と歌うのだ。
裕翔くんは入所当初からスポットライトを浴び続けてきた人なので、デビュー当時は「悲しみ」など知らなかったかもしれない。
だが、この後に起こるセンター交代劇、その後しばらく続く山ちゃんとの確執まで予言しているようでゾクゾクする。
2017年の現在、すべてを乗り越えて大人になったゆーてぃだが、今でもこのパートを歌うたびに、ほろ苦い気持ちになるのではないかと想像してしまう。
ありのまま立ち向かえ 痛み感じても
ゆーてぃの歌い出しから、Hey!Say!7の「ありのまま立ち向かえ 痛み感じても」に続く。
デビュー直後のアウェイ感、周囲から祝福されていない雰囲気、うしろめたさなどは、すべてのメンバーか感じていた「痛み」だったはずだ。
デビュー当時12~17歳だったHey!Say!JUMP。幼い彼らには、必要以上に周りの目が気になっただろうし、Jr.歴が短いメンバーには、歌やダンスのスキルが足りないという劣等感もあったことだろう。
Hey!Say!JUMPデビュー時の年齢
・薮宏太、髙木雄也:17歳(高校3年生)
・伊野尾慧:17歳(高校2年生)
・八乙女光:16歳(高校2年生)
・有岡大貴:16歳(高校1年生)
・岡本圭人:14歳(中学3年生)
・中島裕翔、山田涼介:14歳(中学2年生)
・知念侑李:13歳(中学2年生)
・森本龍太郎:12歳(小学6年生)
「ありのまま現実に立ち向かえ」という歌詞は、まるで自分たちを鼓舞しているように聞こえる。
誰でもみんなが 孤独な戦士
そして、やぶひかのパート「誰でもみんなが 孤独な戦士」だ。
薮くんと光くんが背中合わせで歌う姿に胸が熱くなる。
言葉は悪いが、結果的にYa-Ya-yahのメンバーとファンを裏切り、新しいグループでデビューしたふたり。初期のHey!Say!JUMPでは、「怒られ役」や「憎まれ役」のすべてを引き受けて、メンバーをまとめてグループをけん引し続けた。
決してセンターには立たず、縁の下から支える役回りを引き受けたやぶひか。ふたりにしかわからないたくさんの「孤独な戦い」があったことだろう。
せつない この地球(こころ)で
『Ultra Music Power』では、「地球」という歌詞を「こころ」と歌う。
Jumping to my dream
Hey!Say!JUMP『Ultra Music Power』作詞:MSS、作曲:馬飼野康二、編曲:CHOKKAKU
せつないこの地球(こころ)で
Fighting for my dream
太陽抱きしめて
全員のユニゾンで「Jumping to my dream」と歌ったあと、山ちゃんが「せつないこの地球(こころ)」でとつなぐ。
デビュー当時のJUMPにとって、彼らをとりまく世界は「せつない」ものだったのかもしれない。
しかし、続く知念くんのパート「太陽抱きしめて」で救われる。彼らはただ「せつない世界」で戦っているわけじゃない。太陽の光を浴びて夢に向かって跳んでいるのだ。
風を切れ
クライマックスは知念くんの「風を切れ」だ。
すべてのうっ憤を吹き飛ばす爽快な風!つらかったことをすっと受け入れて、軽やかに飛び立つ感じ。
知念くんの「風を切れ」を聞くたびに、心が浄化されるように感じるのは私だけだろうか?
本当のHey!Say!JUMPって
Ya-Ya-yahとJ.J.Expressという当時のJr.の人気ユニットを事実上解体して誕生したHey!Say!JUMP。平均年齢15歳という若さでデビューしたHey!Say!JUMPは、「エリート集団」「温室育ち」「苦労を知らない」などと評されることがあるが、実像はまったく違う。エリート集団などではなくて「歌えない、踊れない、しゃべれない」からはじまったグループなのだ。
彼らが歩んできた道は決して平たんではなかったはず。さまざまな思いを胸にしまい、ひたすら光に向かって努力してきたのだ。
デビュー曲『Ultra Music Power』はそんな彼らの本質を見事に表現している名曲だ!
Hey!Say!JUMPの歴史を探る旅
いよいよ次回、完結です↓