テキトーなんかじゃない!伊野尾慧の10000字インタビュー

伊野尾くんをテキトーだなんて、いったい誰がいったのか?

Hey! Say! JUMPの伊野尾慧は、誰よりも細やかにファンやメンバーを気遣う人、胸の中にアイドルとしての太い幹をしっかりと持っている人だ。

これは、伊野尾くんの「Myojo1万字インタビュー」(2017年9月号)を読んだ感想である。

Myojo1万字インタビューとは

Myojo1万字インタビューは、アイドル誌「Myojo」の人気企画だ。多くのジャニーズファンは、自担が取り上げられるのを心待ちにしているのだと思う。

*2023年11月30日追記
【Myojo1万字インタビュー】
・アイドル誌「Myojo」で、2011年5月号から連載されている人気企画
・正式タイトルは、“10000字ロングインタビュー「僕が Jr.だったころ」”
・デビューを果たしたジャニーズのアイドルが、自身のJr.時代を振り返り、当時抱えていた葛藤や仲間と関係性を赤裸々に語る非常にエモい内容
・初回の滝沢秀明さんから始まり、最新号(2023年11月30日現在)はTravis Japan中村海人

Hay!Say!JUMPは、この企画にこれまでに2回取り上げられている。

2014年の1万字インタビュー

伊野尾くんの最初の1万字インタビューは、2014年3月号だった。個人仕事がほとんどなかった大学時代を終えて、少しずつ仕事が増えてきた頃のことだ。

光くん主演の深夜ドラマ『ダークシステム 恋の王座決定戦』にゲスト出演したり、連続ドラマ『なるようになるさ』の出演が決まったりしていた。いわゆる「伊野尾革命」の直前にあたる。

このときの伊野尾くんのインタビューは、明らかに他のJUMPメンバーとは違う印象だった。他のメンバーが心の中を全てさらけ出して真剣に答えている中、伊野尾くんの言葉はなんとなく軽く感じられたのだ。

伊野尾くんは、「自分はアイドルだから、苦労話はしたくない。いつも笑顔をみせていたい」と言う。このスタンスは現在も変わらず、「アイドル伊野尾慧」の核となっている。

とはいえ、このときのインタビューで語られた言葉は、どこかふわふわしていて心の奥が見えないものだった。

2014年、苦労話は過去ではなかった

今にして思えば、2014年の伊野尾くんにとって、苦労話はまだ過去ではなかったのではないだろうか?

JUMPの中では、薮くんと並んで最古参の伊野尾くんだが、当時、個人の仕事はかなり少なかった。学業を優先していたとはいえ、他のメンバーとの差は歴然としており、悔しさやもどかしさを抱えていたにちがいない。伊野尾くんにとって、苦労話はまだ生々しく現在進行形のものだったと想像できる。

2014年の1万字インタビューは、笑顔の下に悶々とした気持ちを隠して行われたのかもしれない。

2017年の1万字インタビュー

それから3年。伊野尾革命で急に露出が増え、伊野尾くんはHey!Say!JUMPの看板を背負うようになった。

今回のインタビューは、前回よりずっと誠実で正直な印象をうける。アイドルとして、自分の仕事に自信を持てるようになり、肩を張らずに自分を語れるようになったのかもしれない。

私は、前回のインタビューより、今回の伊野尾くんの方が好きだ。伊野尾くんは、この3年で大きく成長したにちがいない。

先輩への感謝

今回のインタビューには、伊野尾くんの感謝の気持ちがあふれている。

まず先輩への感謝だ。伊野尾くんを話題にしてお茶の間に発信し、伊野尾革命の起爆剤になってくれたのは、ジャニーズの先輩方だった。

24時間テレビで「伊野尾がかわいい」と連呼してくれたV6の岡田くんをはじめ、あちこちで「伊野尾慧」の名前を出してくれたKAT-TUN亀梨くんや関ジャニ∞の大倉くんへの感謝の気持ち。それを今度は後輩たちに還元したいと語っている。

伊野尾
伊野尾

今度は僕なりの角度で、後輩たちが注目してもらえるようなことができたらなって思います
『Myojo』2017年9月号「伊野尾慧10000字ロングインタビュー」より

先輩が後輩を引き上げる伝統が、縦社会であるジャニーズ事務所のすばらしいところだと思う!

相葉くん

先輩といえば、嵐の相葉雅紀くんに仲良くしていただいたことも、ファンにとっては有難かったかった。誰かに悩みを相談するタイプではなかった伊野尾くんが、相葉くんには素直に悩みを打ち明けているらしい。

伊野尾
伊野尾

あれだけ忙しいのに、こんな僕のために時間を作ってくださる。やっぱりやさしいですからね、相葉くん。いろんな思いもくんでくださって。
『Myojo』2017年9月号「伊野尾慧10000字ロングインタビュー」より

事務所の先輩に、自分の心の内側をさらけ出せるようになったのが、最近の伊野尾くんの成長につながっているのかもしれない。

伊野尾くんと涙

テレビやラジオですぐに泣いてしまう伊野尾くんは、「最近、心が弱くなった」という。そして、「テレビで泣いちゃだめかな?」という質問にこう答えた。

伊野尾
伊野尾

どんなに泣いても当事者にはなれないでしょ。当事者の悲しみのうわずみだけをすくって涙するって、なんか、おかしくない?泣きたいのは、ツライのは当事者だよって思ってたんだよね。『Myojo』2017年9月号「伊野尾慧10000字ロングインタビュー」より

伊野尾くんらしい考え方だ。しかし、熊本地震直後にNHKラジオ『らじらー』に出演したことで、考えが変わったのだそうだ。

私は、この日のらじらーを聴いていた。
熊本のリスナーから届いた「大変な現状だけれどJUMPの歌を聴くことで励まされている」という内容のメールを、声を震わせながら読む伊野尾くん。相づちをうつ光くんの優しくて落ち着いた声が印象的だった。

この放送での伊野尾くんの涙には、大きな反響があったそうだ。

伊野尾
伊野尾

そこで思ったんですよね。どこまでいっても、当事者にはなれない。でも、僕が涙を流すことで何かを感じてくれる人、自分にも何かできないかって一歩踏み出してくれる人が、もしひとりでもいるなら、僕が涙することは恥ずかしいことじゃないのかもって。
『Myojo』2017年9月号「伊野尾慧10000字ロングインタビュー」より

誰が伊野尾くんをテキトーだなんて言ったのか?こんなに考えが深い人なのに…。

ファンは最大の味方

インタビューの中で伊野尾くんは、「ファンは最大の味方」だと言ってくれた。

伊野尾
伊野尾

仕事がない時でもキャーって叫んでくれた人の、あの声ひとつひとつに支えられていた。

僕は本当に好き勝手な人間だから、テレビで好き勝手なことを言うし、好き勝手な生き方をして。好きなように今後も生きていくと思う。

それなのに、こんなに応援してもらえるって、こんなうれしいことはないですよ。

だからこれからも、ファンは大切な味方です。
『Myojo』2017年9月号「伊野尾慧10000字ロングインタビュー」より

泣ける!
伊野尾担として、これ以上うれしい言葉があるだろうか。

私は、自由な伊野尾くんが大好きだ。これからも「好き勝手」にのびのび生きる、めちゃくちゃ魅力的な姿を見せてほしいな。

10年後のHay!Say!JUMP

伊野尾
伊野尾

10年後、メンバーのひとりふたりは、結婚して子どもがいたら嬉しいよね。

『Myojo』2017年9月号「伊野尾慧10000字ロングインタビュー」より

本当にそうだ!
JUMPメンバーが子どもを抱く、幸せな姿を見たい。「自分の子が1番かわいい」と自慢するいちばんの親バカは誰なのか…そんなことを想像するだけで楽しい。

伊野尾
伊野尾

メンバーと見てきた光景は何万字使ったって伝えきれない。

『Myojo』2017年9月号「伊野尾慧10000字ロングインタビュー」より

今回のインタビューで、一緒に歩んできたメンバーへの伊野尾くんの思いをしっかり感じたよ。Myojo編集部には感謝の気持ちでいっぱいだ。

「テキトー」という言葉に隠されたいのちゃんの内面は全然テキトーなんかじゃない!このインタビューを、たくさんの人に読んでほしいと思った。

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