『らじらー！サタデー』おばけ番組？

『らじらー！サタデー』に関するこんな記事を見つけた。2017年6月17日にマイナビニュースで配信されたものだ。

毎週2万通以上のメールが届く"おばけ番組" NHKらしくないラジオ『らじらー！サタデー』のこだわり

毎週土曜にNHKラジオ第1で放送されているラジオ『らじらー！サタデー』(20:05～23:00)。10代女子を中心に熱い支持を受けているのは、若手ジャニーズがMCを務めていることだけが原因ではない。同番組の加藤知宏CPに話を聞いた。

news.mynavi.jp

「NHKらしくないラジオ番組」、「毎週2万通以上のメールが届くお化け番組」、そして「公式Twitterで実況する、WEBを活用したラジオ番組」。
そんな異色のラジオ番組『らじらーサタデー』のチーフプロデューサー、加藤知宏さんへのインタビュー記事である。

らじらーサタデーとは

『らじらーサタデー』は、毎週土曜日（20:05～23:00）にNHKラジオ第１で放送されている番組だ。20時台はHey!Say!JUMPの八乙女光くんと伊野尾慧くん、21時台は安井謙太郎くん（Love-tune）と高橋優斗くん（HiHi Jet）、22時台はSexy Zoneのメンバーが2名ずつ交代でMCを務めている。

NHKらしくないラジオ番組

インタビューの冒頭で、記者さんが「『らじらーサタデー』が、”NHKラジオ第1″のイメージと全く違う番組で驚いた」と述べ、それに対して加藤CPは「NHKらしさを出さないといいますか、え、これをやってるのがNHKなの！？と思っていただける番組にしたい」と語った。

「NHKらしさを出さない」というのは、要するに「柔軟で、自由で、斬新な番組」という イメージだろうか。Twitterと連動して、リアルタイムにMCとリスナーとやりとりができるスタイルは、自由で斬新だ。とても今っぽい。NHK第1ラジオの番組というよりは、ネットの生配信番組のようだ。

生放送のラジオで、MCとリスナーが同じ時間を共有し、それに加えてTwitterを連動させることで、双方向のコミュニケーションができる。番組を聴きながら、リスナーがツイートすれば、MCがリアルタイムで反応してくれるのだ。『らじらーサタデー』は、ファンにとって雲の上の存在だったジャニーズの人気タレントを、同じ時空に降臨させた画期的な番組だといえるだろう。

ツイートに付ける「#nhkらじらー」は毎週トレンド入りし、番組には毎週2万3,000通のメールが届くという。番組がこれだけ盛り上がるのもうなずける。そして、「すべてのメールに目を通し、本当に面白いメールだけを番組で読む」というスタッフの姿勢も、人気の秘密なのだろう。

まずMCを飽きさせない企画

加藤CPは、企画を考える上で気をつけていることを聞かれて、「まずはMCを飽きさせないような企画を立てたい。MCを飽きさせないことがリスナーを飽きさせないことだと思う」と答えた。特に伊野尾くんについては、「知識が豊富で頭の回転も速く、いろいろなことに興味を持っている。だから僕らは伊野尾くんを飽きさせない工夫をしなければ…」と語った。

確かに伊野尾くんは、放送中に企画に対して率直に感想を述べる。高いテンションで「あ〜これ、楽しいね！」とはしゃぐこともあるし、ときには「これ、面白いんですかね…？」なんて辛辣な発言をすることもある。

いのひかの素直な感想から楽しい企画が生まれていくのは事実だ。最近では「男子会」も「マダム会」も「祖父母会」もおもしろかった。加藤CPは、これらの企画が生まれたきっかけについても語ってくれている。
「最近は男性リスナーが増えてきて“男子会”という企画ができました。男子が理解できない女子の不思議な部分をメールで送ってもらったところ、かなり集まりました。“男子会”をやったら、さらにお母さん世代からリクエストが来たり、祖父母世代との企画ができたりと、広がりを感じています」

いのひかのユニット曲になった『今夜貴方を口説きます』

毎週企画会議を重ねて、MCやリスナーを飽きさせないもの出すというが、20時台には定番の名物企画がある。目の前に置かれた物をいのひかが交互に口説き、どちらが口説き上手だったか競う「今夜貴方を口説きます」だ。

色気とエロさ全開の伊野尾くんと、生真面目に口説く光くんの対比が最高に楽しい人気企画で、ここから、いのひかのユニット曲『今夜貴方を口説きます』が爆誕した。

王冠を被ったド派手な衣装に、サングラス…。ライブで披露されたいのひかの振り切ったパフォーマンスが忘れられない。加藤CPも、「嬉しかったですね！ライブでも聞きましたし、リスナーも本当に喜んでくれました」と語っている。

「生放送」にこだわる

加藤CPが、番組全体で大切にしていることは「生放送へのこだわり」だという。「その場でTwitterを紹介したり、番組のリアクションメールをリアルタイムで紹介したりすることが『らじらーサタデー』の醍醐味」だというのだ。

本当にそのとおりだ。生だからこそ臨場感バツグンの放送が聴ける。

コンサート後の移動の車の中や、メンバーからの生電話…野球が長引いて８分間しかなかった放送もあった。コンサートでスタジオへの到着が遅れているSexy Zoneのメンバーを待って、いのひかが居残ったこともあった。

ハプニングがあるたびに、伊野尾くんや光くんが同じ時間を共有していて、同じ空間に存在していることを実感できてうれしいのだ。

加藤CPから見たいのひかの姿

2017年6月24日に配信された続編では、加藤CPから見た各MCの姿が語られている。

Hey! Say! JUMP・Sexy Zone・ジャニーズJr.…人気者が集まった『らじらー！サタデー』、プロデューサーから見たMCの姿

毎週2万通ものメールを受け取る『らじらー！サタデー』、プロデューサーから見たMC陣の印象はどうなのか。今回は、同番組の加藤知宏CPに話を聞いた。

news.mynavi.jp

・伊野尾くんについて
「自然体の良さ、あまり肩肘張らない良さがありますよね。感情表現も豊かですし、メールのリアクションも“そんなことやってみたい！”とか“それマズイんじゃないの”と、等身大の意見を言ってくれるんです」

・光くんについて
「八乙女くんは中学生時代にドラマ『3年B組 金八先生』にも出演していて、メンバーの中でも早い段階から注目を浴びた人。そういう中で10年過ごしている経験も、やっぱりあるのかな。色々なバリエーションをこなせる人だと思います」

伊野尾くんと光くんの長所をしっかり見極めて、番組づくりをしている加藤CPに感謝の気持ちがあふれたオタクであった！