Hey!Say!JUMPの歴史をたどる旅・・・いよいよデビュー目前だ。
ジャニーさんからデビューの話を聞かされたメンバーは、いったいどんなことを考えたのだろう?
デビュー直前のメンバー
2007年、Hey!Say!JUMP誕生の直前。
薮宏太は全てを背負う覚悟で、ジャニーさんから見せられた新しいグループのメンバーのリストにOKを出した。
前回のお話↓
有岡大貴、髙木雄也
有岡大貴と髙木雄也はジャニーさんにボヤかれた。
Hey!Say!7をベースに新しいグループをつくりたいんだけど、
年上ふたり…有岡と髙木の力が足りないんだよねぇ…
本人たちにそれ言っちゃう?それを聞いた大ちゃんと雄也は…
力が足りないのは自分でも自覚していたけど、やっぱり少しショックだった…。
ソレ聞いて、自分はデビューできないと思っていたから、JUMPのメンバーに入れてホントにうれしかった。
岡本圭人
夏休みの一時帰国でいくつかのステージに出演した岡本圭人は、帰国する2日ほど前にジャニーさんに呼ばれた。
今のHey!Say!7に薮と光を足して、新しいグループを作ろうと思う。
そこにユーも入れようと思うけど…どうする?
イギリスに帰るなら別の人を入れるけど?
圭人は悩んだ末、チャンスを受け入れた。
イギリスには帰らない!
やらせてください。
中島裕翔
Hey!Say!7のセンターだった中島裕翔は、ジャニーさんから新しいグループの話を聞かされた。
Hey!Say!7のメンバーを増やすかもしれない…。
グループ名は「Hey!Say!JUMP」に変えるよ!
なんでJUMP…!?
どんな意味があるんだろう?
ゆうてぃは、肝心なデビューの話よりもグループ名が気になって仕方がなかったそうだ。このとき、ゆうてぃは14歳。反応が年相応で微笑ましい。
山田涼介
デビューを知った山田涼介は、ドッキリだと思ったそうだ。
うそだぁ!ドッキリだろ?
あんだけの人数の中からおれが選ばれるなんて…。
山ちゃんもこの時14歳。数年後に「Hey!Say!JUMPの絶対エース」と呼ばれる自分を、このとき想像できていただろうか?
知念侑李
知念侑李は何も知らされておらず、ただドキドキしていたという。
いつもの取材だと言われて集合場所へ行ったら、Hey!Say!7のメンバーと一緒に、薮くんや光くんや伊野尾ちゃんまでいるから、おかしいなぁって思って。
でも、集まったメンバーを見てピーンと来たよ。「これ、デビューじゃないか」って。
ドキドキわくわくしている小さな知念くん…かわいい!
伊野尾慧
伊野尾慧はジャニーさんにこう伝えられた。
ユーのメンバー入りは、ギリギリで決めたよ。
ギリギリじゃ、アイドルだけでは食っていけないかも…
ギリギリで選ばれた伊野尾くんは、「アイドルだけでは食っていけないかも」と考えて大学に進学し、建築を学んだ。
八乙女光
八乙女光には、Jr.の仲間と遊んでいる時にジャニーさんから電話がかかってきた。
ユー、明日はバレーボールのポスター撮りだよ。
一緒にいた友達が「それ、デビューじゃないの?」と教えてくれたらしい。
次の日、 集まったメンバーを見た光くんは、内心ツッコミを入れたそうだ。
このメンツじゃ、できないことが沢山あるんですけど…どうするんですか?
やぶひかの覚悟
ジャニーさんから「このグループは薮と光にまとめてほしい」と言われたやぶひか…。今までセンターで歌うのが当たり前だったふたりの立ち位置が変わり、両端からメンバーをサポートすることになる。
オレたちは今まで先輩にかわいがられてきて、人の上に立って何かをしたことは一度もない。
ましてやオレも光も末っ子気質だし、グループをまとめることができるか不安だったけれど…
でもやらなきゃダメだって思った。
ダンスも歌もトークも…薮もオレもできていないけど、他のメンバーはもっとできない。
ふたりで引っ張るしかないと思った。
他のメンバーが、ただデビューできることを喜んでいるなかで、薮くんと光くんはグループをまとめてメンバーを支える決心をしていたのだ。
デビューするっていろんなJr.の気持ちを背負うこと。
オレたちはできるのが当たり前。そこからかっこよく見せるところまで磨かなきゃならない。
踊れていなかったら「なんであいつらがデビューしたんだよ」って言われる。
きちんとしたところを見せて、「こいつらがデビューしたのはわかる」って思われたい。
Hey!Say!JUMPにやぶひかがいてくれて本当によかった!
現在のかっこよくてかわいくて、キレッキレのダンスがピッタリそろうHey!Say!JUMPがあるのは、やぶひかのおかげだ。
ほかのメンバーがやぶひかの意識に追いつくまで、もしかしたら疎まれたり煙たがられたりしたかもしれないけれど、幼いメンバーをふたりが引っ張って育ててくれたのだ。
葛藤
さて、自分たちがデビューすることを知ったメンバー達には、当然ながら厳しいかん口令が敷かれた。
どんなに親しい人にも絶対にデビューについて話してはいけない!
これは、まだ幼いメンバーたちにはつらかっただろう。
薮くんと光くんはYa-Ya-yahを抜けてデビューするのに、知らない顔で翔央くんや太陽くんと仕事をする。J.J.Expressのメンバーも同様である。「仲間を裏切っている」と言われても仕方がない。
解体されたユニットとうしろめたさ
翔央くんや太陽くん、J.J.Expressのメンバーは、Hey!Say!JUMPのデビューをどのタイミングで知ったのだろう?
2007年9月21日が結成日、24日が公式発表日だそうだが…いずれにしても、いきなり仲間がデビューするのを知らされて、残されたメンバーの「裏切られた感」はどれほどだったことか…。
デビューを信じてYa-Ya-yahやJ.J.Expressを応援してきたファンが受けたショックの大きさも容易に想像できる。
そして、Hey!Say!JUMPに選ばれたメンバーたちの「うしろめたさ」も…。
デビュー当時を振り返るとき、メンバーはよく「どこへ行ってもアウェイだった」と言うが、気持ちがよくわかる。
Hey!Say!JUMPはみんなに祝福されて生まれたグループではなかったんだ…。
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